idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

どうなる・どうする

本日は映画「燃えよ剣」を観てきました。全編を通して、主役・土方歳三を演じる岡田准一と殺陣の格好よさが際立っていました。その中で奇妙に耳に残ったやりとりがあります。 病床の沖田総司が見舞いに来た土方に「どうなるんでしょうか」と尋ねます。激動す…

いい加減に生きる?

自分の思考を振り返り、考え込む学生。こういう姿を見るとほっとする(マツミナ) 早く寝なきゃと思っているにもかかわらず、つい映画を見てしまうことがあります。昨夜は「すばらしき世界」を見てしまいました。 人を殺した男(役所広司)が、13年の刑期を…

ボケが始まったかな?

カメさんの日光浴 ボクも混ぜて(イデちゃん) 来年の手帳を買いました。 30年ほど前から同じ形式の手帳を使ってきたのですが、昨年末、同じものだと思って買った手帳の形式が違っていました。12月末のことで、お目当てのものを発注しても届くのは年明けにな…

追う・追われる

扇雲の要には、何があるのか(マツミナ) 「質問力を磨く(Class Q)」の学生が書いたリフレクションシートを読んでいると、誠実さに胸を打たれることがしばしばあります。 ある学生は、学園祭のバンド練習で課題に取り組む時間がなくなったことに困っていま…

親を見りゃ ボクの将来 知れたもの

鳥たちへのプレゼント(イデちゃん) 「親ガチャ・ガチャガチャ」(マツミナ 2021.10.26)を読んで「親を見りゃ ボクの将来 知れたもの」という中学生が詠んだ川柳を思い出しました。 昭和46年か47年頃のことです。それまで右肩上がりで続いていた高度経済成…

親ガチャ・ガチャガチャ

「あきらめ」という花言葉もあるそうです(マツミナ) 恥ずかしながら「親ガチャ」なる言葉を知ったのはつい先日のことです。家人から「韓国で親ガチャが話題になっているみたいだね」と話をふられたことがきっかけでした。聞き慣れない語感に首を傾げてしま…

選挙に行きます

「コリドラス」と思っていたら「クラウン・ローチ」でした。(イデちゃん) 夕方暗くなっても選挙カーが走り回っています。今回の衆議院選挙は期間中に日曜日が一日しかないそうで、昨日はあちこちで「よろしくお願いします」と車の窓から乗り出して手を振る…

だまされ続けるのは、ごめんです

甘いひととき(マツミナ) 「♪どうせ私をだますなら だまし続けてほしかった」という歌謡曲「女心の唄」の一節を読みながら、そうかあ?と首を傾げてしまいました。付き合っている彼がいるのを黙って結婚するゲイの夫はそもそも身勝手です。私なら、そんな人…

人生を案内するのは難しい

シルエットロマン(イデちゃん) 「彼がいることを隠して結婚生活を続けるゲイ(男性同性愛者)の夫」からの相談ですか(2021年10月12日付読売新聞「人生案内」)。 「彼といる時だけが私らしくいられる時間。彼と別れるのは家庭を捨てるのと同じくらい、私…

「人生案内」で広げた思考

朝日に輝く蜘蛛の糸(マツミナ) 彼がいることを隠して結婚生活を続けるゲイ(男性同性愛者)の夫と、それを知らない妻と子ども。本日(10月22日)の「質問力を磨く(Class Q)」では、学生たちはそれぞれこの三人になりきり、考えました。その思考のプロセ…

焦ったくても教えない その2

ホトトギス 花言葉は「秘めた意志」(イデちゃん) 「今日は生活科の授業の一環として校外に出て、公園にある様々なものの柄をとった。フロッタージュという技法だそうだ。(略)作業している姿を見ると、人によって柄を取る範囲の大きさや柄に対して使う色…

同調圧力のなかで未来は拓けるか

自動販売機の中の不思議な世界(マツミナ) 先日、ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑さんの講演を聞きました。「生命科学が未来を拓く」という勇ましいタイトルの講演は危機感にあふれていました。危機感の中心にあるのは、人材育成です。「日本の最大…

焦ったくても教えない

秋深まる コキア色づく(イデちゃん) 「考える先生を育てるプロジェクト」のこれからの課題を整理しながら、どうしたら「自分で課題を発見し、自分で考える学生」を育てることができるか考えています。 知人からの「今の学生に教えない、自分で考えろという…

失敗こそが学び

弧の部分の二重曲線、見えますか(マツミナ) いま、「糸かけ曼荼羅」という手芸にはまっています。木板に釘を打ちつけ、その釘に糸をかけ、曼荼羅模様を創りあげていくものです。板の材質や色、木目、釘の色や配置、糸の素材や色、かけ方によって変わるため…

コンピュータは子どもの社会を変えると予想したものの

キバナコスモスもそろそろ終わりかな(イデちゃん) 「小中学校に学習用のパソコンやタブレット端末を1人1台配布する政府のGIGAスクール構想を巡り、東京都内の少なくとも6区市で、端末を使って悪口を書き込むなどのいじめがあったことが、本紙が東京…

ムラの中での調和

栗の季節ですねえ(マツミナ) ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎さん(90)の「日本に帰らない理由」、妙に説得力がありましたね。私は朝日新聞デジタルで読みました。 「日本では、いつもお互いのことを心配しています。とても調和の取れた関係性で、上手…

真鍋博士が日本に帰りたくない理由

峻峰剱岳を望む 立山天狗平より(イデちゃん) 今年のノーベル物理学賞を受賞することになった米国プリンストン大学の真鍋淑郎博士は、受賞の知らせを受けて行われた記者会見で「なぜ国籍を変更したのか」という質問に対して「私はまわりと協調して生きるこ…

「人生案内」で考える  

今日のコーヒーは妙に苦い(マツミナ) 我が家の朝の会話は、しばしばこの一言で始まります。「今朝の人生案内はどうだった?」 人生案内とは、読者から寄せられた相談に学者や作家らがコメントする読売新聞朝刊の人気コーナーです。 昨日話題にあがったのは…

聞こえるということ

糸かけ曼荼羅。先生や仲間と一緒に作っています(マツミナ) このところ難しい話が続いたので、今日は小休止。映画の話といきましょう。 先日、映画「サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ」を観てきました。聴覚を失ったロックバンドのドラマーの失…

改めて「考える」を考える

富山地方鉄道立山線(イデちゃん) 「良い先生」と「いい先生」の違いはなんでしょうか。不思議なもので「良い」先生と漢字で書くと「厳格で指導力のある教師」といった感じに見え、「いい」先生とひらがなで書くと「人間味のある魅力的な先生」といった感じ…

「考える」は目的か、手段か

西に向かって(マツミナ) 「考える先生」育成プロジェクトに関するやりとりを読みながら、「そうか」と「そうか?」を繰り返しています。その中で浮かんだ二つの質問を書いておきます。 まずは「みんな違ってみんないい」でいいのか。「いい先生」モデルを…

「いい先生」のモデルは自分でつくる

雲海に沈む夕陽 立山天狗平(イデちゃん) 「後半戦に入った考える先生プロジェクトの課題」を読んだ知人から、S校長と同じような点を危惧する指摘がきました。彼はもっと直截で「今の学生に教えない、自分で考えろというのはキツくないかな。T君だって色々…

テーマを見つけられないのは、学生の問題か

塩麹に2日漬け込むだけで別格の味わい。カボスを添えて(マツミナ) ゼミの教授に「卒論のテーマをください」と求める学生は、特殊な事例ではないと見ています。新聞記者時代に取材した大学で似たような話をしょっちゅう聞いていたからです。 「自分の知識…

後半戦に入った「考える先生」プロジェクトの課題

秋のキャンバス(イデちゃん) 「考える先生」を育てるプロジェクトで、4月からT君の学校参観を引き受けていただいているS校長から次のような指摘をいただきました。 「前半の学校観察では、自分自身の学校生活体験をもとにした気づきや問題意識が中心で、思…

一杯のワインから

たまにはのんびり(マツミナ) なぜ学生はテーマを見つけられないか――。 昨日の続きを書こうと、これまでに出された数々の中央教育審議会答申を読み直しているうちに、すっかりうんざりしてしまいました。気分を盛り上げるため、3億年ぶりにワインを飲んだら…

 「卒論のテーマをください」

疲れた時にはプリン(マツミナ) 帝京・上智の両大学で開講している「質問力を磨く(ClassQ)」で、秋学期から「脳トレシート」を教材に導入しました。 自分以外の誰かになりきって新聞を読む。ここまでは今までと同じで、その後の展開が異なるオリジナル教材…

通信制高校の見直し

いつも誰かがお世話している道祖神(イデちゃん) 「文部科学省は、不登校経験者の生徒が増えるなど状況が変化している通信制高校の制度を抜本的に見直す方針を決めた。対面授業の義務付けを想定しており、(9月)28日に有識者会議の初会合を開いて議論を始め…

「責任感」が学生を考えさせる

栗の美味しい季節になりました(マツミナ) 昨日は学生主催のマラソンQに参加してきました。「自分以外の誰かになりきって」新聞を読み、問いを立てるというふだんの授業の6時間版です。帝京大学の図書館も使って、たくさんの本を資料として活用しながら、延…

屋根のなくなった学校

富士山 台風の翌日朝 雲なし(イデちゃん) 9月30日、10月1日の2日間は台風情報から目が離せませんでした。 「大型で強い台風第16号は……」という前置きに続いてテレビ画面に映し出される伊豆諸島の状況を見ていると、知っている場所が次々と出てきて様子が…

仲間と課題に取り組む学生たち

りんごの季節です(マツミナ) 帝京大学の授業「質問力を磨く(Class Q)」で、秋学期から3人の学生に90分のうちの10分間を任せることにしました。3人は「課題チーム」と名乗っています。履修者がそれぞれ自宅で取り組んできた課題をお互いに見せ合う披露…