マイニチ・メンダン・オモシロイ
イデちゃんは「MMK」だったのですか。さすがですねえ。モテてモテテコマル…。はあ、言ってみたい。
このところの私は「MMO」。マイニチ・メンダン・オモシロイ。毎日、学生とオンラインで面談をしています。今学期末に課した論文「職種の研究」に対するフィードバックです。1人30分から1時間、今日は9人とやりとりをしました。
面談は、学生自身に自分の論文を音読してもらうことから始めます。すると、学生は例外なく詰まります。「これ、何て読むんだろ」なんてつぶやく学生もいます。しめしめ、音読の効果あり。
言葉は音でできています。声に乗せることで、文字に刻まれた言葉が紙から解き放たれる。書き手は聞き手になって自分の文章を受けとり、客観的にさまざまなことに気づけるのでしょうか。読むうちに、表情が変わるからです。それを画面のこちら側から見る至福。私が何も言わないうちに、誤字脱字をはじめ、自分の文章の問題点に気づいてくれます。
たとえば
「同じ言葉を繰り返して、単調な文章になっている」
「こっちでは『考える』と書いて、こちらでは『考察する』。どう区別して書いたんだろう」
「何を書きたいのか、絞れていない」
「人に読ませることを前提とした配慮がない。ダラダラと書いている」…。
学生にはさんざん提出する前に推敲するよう伝えていました。その際には音読するように、とも。でもこの雰囲気だと読んでいませんね。小中学校では必ず教科書の音読をさせているはずでしょう。その時に音読の意味をちゃんと伝えてくれているのでしょうか。
学生は論文の裏話も明かしてくれます。ある学生は、テーマから遠く離れたものを提出していました。「職種の研究」のはずなのに、会社紹介と、SNSを活用したビジネスプランの提案です。なぜこの内容かと尋ねると、インタビューしに行った企業の社長が唐突に苦労話を始め、肝心の職種について全く聞けなかった、でも話を聞いているうちにこの会社でこんなことをしたら面白いんじゃないかなと閃いた――というわけです。
そういうことなら、とこちらも提案しました。締め切りを過ぎているから評価の対象にはしないけれど論文は書き直しなさい、アイデアの部分は企画書にまとめ、その企業に持ち込みなさい、と。
かなり面倒なことを伝えたのに、なぜか学生は「そんなことできるんですか」と顔を輝かせていました。できる、できないではなく、やるんだよと伝えると、これまた嬉しそうに「頑張ります!」。2週間後に再びオンラインで面談することになりました。
そんなわけで「MMO」。明日もきっとオモシロイ。(マツミナ)