idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

むごい教育

  MMOのミナ先生にしごかれている学生の困った表情が見えるようです。がんばれ若者!愛の鞭は痛くて優しいのだ。

 

   今日は優しくて怖い話を一つ。

 

 かの今川義元が、幼少の徳川家康を人質として迎えた時、「この子に『むごい教育』をしてやれ」と言ったそうです。家臣がいぶかって、「むごい教育とはどういうことをするのか」とたずねると、「朝から晩までうまいものを食わせ、冬は暖かくし、夏は涼しくなるように、格別大事にすることだ」と答えたとか。そして、「そうすればたいていのヤツはだめになる」と……

さすがに天下をとった家康、結果はその通りにはなりませんでしたが、義元の言、大いに考えさせられるものがあります。

 

最近の子ども達は歯応えのある固い食べ物を敬遠し、ハンバーグのような軟らかいものを好む傾向があるそうです。軟らかいものばかり食べていると噛みしめる力が不足して、歯や歯茎、あごへの刺激が薄れ、そのために歯並びが悪くなったり、奥歯の成長が遅れたりするとも聞きます。

 また、あごの運動は脳に対して効果的な刺激をもたらしており、噛む力の減退は消化不良や肥満の原因となるばかりでなく、脳の発達にとっても好ましいことではないという報告もされています。

 困難や苦痛に対する耐性(こらえ性)のない子どもの増加が指摘されていますが、こうした食べ物の変化と何か関係があるのかも知れません。

 

 「固い食べ物」を「固い本」に置き換えてみましょう。

最近の若者は読み応えのある固い本を敬遠し、S N S上の軟らかいものを好む傾向があるそうです。軟らかいものばかり読んでいると考える力が不足して……

 固い本を読むことは脳に対して効果的な刺激をもたらしており、読む力の減退は理解力減退の原因となるばかりでなく、脳の発達にとっても好ましいことではない。

考えたり、表現したり、主張したり、議論したりする力の低下が指摘されていますが、こうした読み物の変化と何か関係があるのかも知れません。

 

学生を鍛えましょう。そして、学生を教える先生も「むごい教育」をしないように鍛えなくてはなりませんね。(イデちゃん)