idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

春の出会い

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明日も会おうね(マツミナ)


 毎朝6時に散歩をしています。この時期の早朝はさらに気持ちがいいですね。6時でも明るいから、たくさんの出会いを楽しむことができます。人、動物、そして植物が待っています。

 まずは植物。道端や塀の隙間から、たくさんの花や葉が顔を出しています。今朝は、スミレを見つけました。どうしてこんな所に。塀の継ぎ目から茎を伸ばし、葉を広げ、可憐な薄紫色の花を咲かせていました。このお宅の人にとっては迷惑かもしれないから、こっそり咲いているんだよ、と声をかけておきました。

 

 次なる出会いは、人の心に寄り添えると飼い主さんが教えてくれたゴールデンレトリバーくん。

 飼い主さんによると、ある日の夕方、散歩している最中、道端でランドセルを背負ったままうずくまっている小学生の男の子を見かけたそうです。飼い主さんはその後ろ姿をいぶかしく感じたけれど、黙って道の反対側を通り過ぎようとしました。これに対して、レトリバーくんは断固として動かない。それもほんの一瞬のことで、すぐにリードを握った飼い主さんごと引っ張って、その小学生の横に黙って座りました。うつむいていた男の子は、横に座ったレトリバーくんを見るやいなやその首に抱きついて、声をあげて泣き出しました。

 「不思議な光景だったわ。知らない子だったし、まさか泣いているとは思わなかったの」と飼い主さん。レトリバーくんには、その子の思いがわかったのでしょうか。

 しばらく泣いて、男の子はスッキリした顔で帰っていったそうです。

 

 新学期に向けての打ち合わせを始めました。「質問力を磨く(Class Q)」は私のほか、2人の頼もしい仲間がクラスを受け持ちます。この1年間をふりかえって一人が「この大学に来てよかったと思ってほしい」と言えば、もう一人は「社会で食っていける力をつけてほしい」。

 きっと山あり谷ありでしょうが、たくさんのすてきな出会いが待っていることだけは確かです。

 

 新学期が始まります。(マツミナ)