idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

白馬は馬に非ず

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草取りしてたら、見〜つけた(イデちゃん)


 「白馬は馬に非ず」は詭弁的命題の代表のように言われますが、「酒の飲めない居酒屋は居酒屋に非ず」というのはいかがでしょう。

 新型ウィルスの感染拡大に伴う3度目の緊急事態宣言が発せられました。酒類提供飲食店での酒の提供が止められ、酒を出さなければ8時まで営業してよろしいということになりましたが、居酒屋の主人が泣いています。

 「居酒屋は酒飲みに来るところ。8時まで営業してもいいと言われたって、酒を出さない居酒屋に客が来るわけがない。酒の飲めない居酒屋は居酒屋ではない」と。

 焼き鳥だけ食べに来る焼き鳥屋、ソーセージだけ食べるビヤホール、コップ酒抜きでおでんだけ食べて帰るお父さん。ありそうでなさそうな話が聞こえてきそうです。

 

 「部活の大会参加は部活にあらず」というのもあります

 東京都はGW中の全ての部活動を中止にし、競技団体が主催する大会は生徒や保護者の同意書を得て、条件付きで認めることにしました。学校で行う部活動は感染拡大の恐れがあるからやってはいけません。でも、健康観察すれば大会参加は許可しますっていうことは、酒を飲まなければ居酒屋に行ってもいいというのと大して違いはありません。「試合をしなければ大会開いてもいい」と言えば受けたのにね。中体連も高体連も部活の総元締めです。そこが主催する大会は部活動の一環でしょ。「部活の大会参加は部活に非ず」と言いたいのでしょうが、詭弁です。

 

 東京都はゴルフ練習場やバッティングセンターについては「応援する人がいなければ営業しても構わない」と決めたそうです。打ちっぱなしのゴルフ練習場で「テイクバックをゆっくり」とか「頭を動かさないように」などとアドバイスしている人をよく見るけど、あれは応援とは言わないでしょ。改めて「応援する人がいなければ構わない」なんていうほどのことではありません。もっとも、緊急事態宣言中でも営業できるように「応援してくれた」御仁がいたのかもしれませんが。

 

 学校では運動会、修学旅行は延期や中止。時差登校や自宅学習、オンライン授業の準備で大忙しです。昨年の教訓は生かされたのでしょうか。どこかの自治体では、えらい人が「一斉全校休業」と大号令を発したかと思えば、一夜にして取り消され、半分オンライン、半分登校対面授業ということになったようです。朝令暮改に学校も面食らったことでしょう。

「子供の学びを保証せよ」と迫られて「全校休業」は引っ込めたものの、意趣返しするかのように「日本は個人の自由を保証しすぎる。国は自由を制限することができる法律を作るべき」なんていうのも「詭弁」扱いにしたいですね。「危弁」でもいいかな。

 読者の皆さんにお尋ねします。「子供がいない学校は学校に非ず」っていうのは詭弁でしょうか。(イデちゃん)