idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

見方を変えると

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散歩中に見つけた跳ね上げ式水門

 この間、テレビの番組で10代が使うLINE、Twitterの略語を紹介していました。

 「り」は「了解」で、これは自分でも使うことがあります。「そま?」は「それってまじ?」という意味らしい。ナウシカ」(今しかない)もそう言われれば、なるほどと思います。「フロリダ」は「風呂に入ってくるから離脱」だそうで、これには参りました。大したものです。

 

 古い話になりますが、1980年代はまだポケベル(ポケットベル)の全盛時代で、数字を組み合わせた暗号のような表現が流行っていました。「0833」(おやすみ)、「0960」(遅れる)、「04510」(お仕事)などの分かりやすいものから、「11014」(会いたいよ)とか「09106」(起きてる?)などといった複雑?なものまでありましたっけ。

 

 最近、ゴルフ仲間との連絡にショートメールを使うことが多いのですが、時節柄「ワクチン済んだ?」が挨拶がわりになっています。高齢者の接種が進んでいますから「済んだよ」とか「今度2回目」とか送られて来ます。若者が「アピる」とか「ドタる」とか、名詞を動詞形で表現するのを真似て「わま?」(ワクチンまだ?)とか「わす」(ワクチン済んだ)、「ワ2」(2回目接種)、「わね」(ワクチン打って熱が出た)なんて打ってみましょうか。でも、人に見られたら「いい歳こいた爺様たちが何やってんだ」と笑い物になるかもしれませんね。

 

 今日はある会議に出席しました。もちろん、東京から県境を超えて出かけることははばかられますので、Zoomでの遠隔参加です。Zoomの嫌なところは照明を当てると「おでこ」が光ることです。色々工夫してみますが何故か大きな「おでこ」が光ります。それにカメラをミラーにし忘れると、いつも鏡で見ている自分の顔が左右反対に映ることです。頭を右に振ったつもりが映像は左に動きます。わかっていても妙な気分になります。

 

 「見方を変える」とか「視点を変える」とか言いますが、見慣れた自分の顔が反対に映るのを見て、世間をひっくり返してみたらどんな風に見るだろうかと思いました。そういえば「またのぞき」の研究でイグ・ノーベル賞を取った研究者がいるそうです(朝日新聞DIGTAL2016.9)。その方(東山篤規・立命館大学教授)によると「前屈みになって股の間の風景を見ると、遠くにある物体が小さく、全体的に遠ざかって見える」のだそうです。なるほど、これこそ「見方を変えれば、見え方が変わる」というやつですね。当たり前に思っていたことがひっくり返るお手本みたいな話です。

 

 筑波山の「がま」は鏡に映る自分の姿を見て脂汗を流したそうです。「ガマの油」はそれを集めて軟膏にしたもので、子供の頃、お祭りの夜店が並ぶ前で「さあさあ、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい」などと口上を唱えながら売っていたのを見た覚えがあります。        

反対に写った自分の顔に驚いた爺様は、脂汗ならぬ冷や汗でもかいたでしょうか。それは内緒です。(イデちゃん)