idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

捲土重来

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威風堂々

 久しぶりに気分が良くなりました。大関照ノ富士横綱昇進です。「怪我や内臓疾患で一度は大関から陥落し、序二段から横綱まではい上がった不屈の闘志」(7月21日付東京新聞夕刊)が高く賞賛されています。私も異論があるわけではありませんが、彼の「闘志」を支えたものは何だったのかと考えました。相撲は格闘技ですから闘志が萎えたら勝負になりません。闘志を支え続けた何かがあるはずです。

  照ノ富士を駆け出しの頃から近くで見続けてきた友人によれば「序二段に落ちても諦めることなく、次の場所には幕下に、来年までには幕内にと復活の目標を定めて、体調を整え力を蓄えて辛抱強く番付を上げてきた」そうです。

 「不屈の闘志」を支えたのは「置かれた状況を冷静に判断し、自分を信じて倦まず弛まず努力した賢さと冷静さ」だったのではないでしょうか。横綱昇進の伝達式での口上で「何事にもぶれない精神を持って頑張っていきたい」と述べた言葉は地味ですが、四文字熟語を使った口上とは一味違った「横綱の覚悟」が滲んでいて、身についた「賢さと冷静さ」を感じました。「捲土重来」という言葉に相応しい快挙です。

 

 いい話の次は「お化け」の話です。「手柄は独り占めにしたいけれど、失敗の責任は被りたくないと考えているのでしょうか。でも、いずれ分かります。大会が成功すれば誰かさんが得意顔で自分の手柄にし、何か混乱が起きれば、みんなで決めたことだからと頰被りするはずです」(「決めるのは誰?」2021-07-08)と書いたばかりですが、早速現れたようです。「デジャブ」(既視感)という「お化け」が。

 例のO氏事件は本人が辞退して、とりあえず収められるような感じですが、お粗末なのは「O氏に決めたのは私ではない」という事務総長のコメントです。「いろいろな人が関わる中で決定されたのであって、直接私が選んだわけではない」と言いたいようですが、こういうのを「語るに落ちる」というのでしょう。全くお粗末で、これこそ「何か混乱が起きれば、みんなで決めたことだからと頰被りする」見本のような話です。

 「ほらね、言ったでしょ、いずれわかると」と得意顔をしたいところですが、開会式前から始まったソフトボール女子サッカーの試合の様子を報じる新聞やテレビを見ているとスイッチはオリンピックに切り替わったようです。2匹目の「デジャブお化け」が出そうな感じですね。(イデちゃん)