idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

面談ウイーク

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夏の疲れをやわらげるには、生クリームと果物!(マツミナ)

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厚めに切ったパンに、好きなだけ。はあ〜ほっと一息(マツミナ)

 東京の新規感染者数が2,848人! 過去最多です。そりゃそうでしょうね。朝の通勤時間の電車はコロナ前と変わりません。繁華街も人混みです。緊急事態宣言を出しながら、一方でオリンピック開催なんて相反するメッセージを出したら、多くの人は自分に都合のいい解釈をするでしょう。感染者数はまだまだ増えると見られています。

 

 こちらは、学期末恒例の面談ウイークです。

 提出された課題をはさんで、学生と一緒に今学期の学びをふりかえる時間です。1人30分はかかります。私の手元にあるのは、各学生が取り組んだ社説の視写やコンセプトマップといった日常課題と、最終論文です。日常課題の総数がシラバスに明記された数に達していれば、まずは第1関門を突破。最終論文が一定のレベルをクリアしていれば、単位を取得することができます。数が足りなければそこで終わり。今学期は単位を諦めてもらいます。学生自身は、日常課題が規定数に達していなければ、単位が出ないことぐらいはわかっています。それでも最終論文を出してきます。単位は出せなくても、どこかにきらりと光る何かを見つけ、本人と共有すれば、次の学期の学びにつながるかもしれません。と、勝手に期待しています。

 

 ある学生は規定数に到達しなかったものの、論文は提出していました。面談はまず自分の論文を音読するところから始まります。声に出して耳に聞かせることで、自分の論文の問題点がわかります。「重複が目立つ」「同じ表現を使い回している」「ボキャブラリーが足りないのは、読書量の問題なんでしょうか」。こちらが何も言わなくても、自分で指摘します。

 私からは問題点ばかりではないことを伝えます。着眼点は面白いね。そう伝えると「来学期はがんばります」と笑顔を見せてくれました。来学期は、社説を書き写すことで文章の構成と表現力を磨いていこうと目標を設定して、この面談はおしまいです。

 

 学生との面談は、私の授業の問題点もあぶり出してくれます。日常課題の意味が伝わっていなかったのです。日常課題が最終課題を書く力を作るよ、というメッセージを何度も出したけれど、相反するメッセージも出してしまったのでしょうか。悩ましいところです。(マツミナ)