idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

教育的お為ごかし

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あきあかねとにらめっこ(イデちゃん)

  タリバンアフガニスタンの首都を制圧したというニュースが、信じられない光景を伝えていた。走り始めた列車に飛び乗ったり、岸壁を離れようとする船に飛び移ったりする映像は何度か見たことがあるが、滑走を始めた飛行機に人が群がっている光景は初めてだ。大型軍用機にたくさんの人が取りついている。翼につかまって脱出しようと思ったのだろうか。まさか、そんな馬鹿なことをと誰もが思うだろう。タリバンが支配する国には絶対居たくないという強い恐怖心が、あの人たちを飛び立とうとする飛行機につかまらせたのだろうか。残るも地獄、出るも地獄。酷い話だ……。

 

 東京五輪パラリンピック大会組織委員会は16日、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、24日に開幕するパラリンピックを原則無観客で開催することを決めました。児童や生徒に観戦してもらう「学校連携観戦プログラム」は、共生社会実現に向けた教育的要素が大きいことを理由に保護者等の意向を踏まえ、自治体や学校設置者が希望する場合に実施できることにしたと説明しています。「児童や生徒に観戦してもらう」と言っていますがこういうのを「教育的お為ごかし」というのです。

 

 本当は無観客にしたいところですが、パラリンピック教育的意義が大きいから観戦できるようにしました。ただし、新型コロナ感染者が出ても責任は持ちません。見に行ってもいいいと言っただけで、行けとは言っていませんよ。行くか行かないかは、しっかり自治体や学校で判断しくださいね。「不要不急であるかということは、しっかり本人が判断すべきものだ」と教えてあげたでしょ、と誰かさんが言いそうですね。

 

 本当に子供のことや教育的意義を考えたら、「コロナの感染者が増えているから無理して会場まで行かないで、学校や自宅でテレビ観戦してください」という話でしょ。判断を現場に丸投げにして責任を回避してはいけません。(イデちゃん)