idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

教育長の「不作為」を問う

 

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「食べられません」と掲示するということは「食べる人」がいるってこと?(イデちゃん)

 東京都教育委員会の臨時会で「学校連携観戦プログラム」の実施をめぐり、4人の教育委員から反対意見が出されたにもかかわらず、「議決を要しない報告事項」なので改めて審議はしなかったという新聞報道について、8月23日に私はこう書きました。

 

 「4人の委員は実施に反対し、報告も了承しないと言ったのでしょうか。それとも、4人の委員から反対意見が出されたものの、報告は了承されたということなのでしょうか。そこのところがちゃんと書かれた記事は見当たりませんでした。現場が知りたいのはそこにある」

 なぜなら、これがこの問題の核心だからです。

 

 教育長の報告は教育委員会で了承されていなかったことが明らかになりました。

26日、都教委の定例会が開かれ、「東京パラリンピックの学校連携観戦プログラムについて、反対していた委員から『なぜ止められなかったのか。反対意見を言うだけでなく、決議事項にしてくださいと言わなければいけなかった』などと自省する声が相次いだ」(27日付 東京新聞)そうです。これに対して、藤田教育長は「了承をいただけていない中、実務上進んでいることは異例で責任を感じている」(同紙)と謝罪しました。

 やはり報告は了承されていませんでした。今頃わかっても後の祭りですが。

 

 ところで、教育長報告の扱いを規定した教育委員会の会議規則はどうなっているのでしょう。会議を司る委員長は報告を了承するのかしないのか、委員会に諮らないまま会議を閉じてもよかったのでしょうか。委員の一人は「『レイマンコントロールの原則を実現できなかった』と反省」(同紙)されていますが、会議規則をよく理解していなかったために重大な報告を看過してしまったのであれば、都民の意見を代表する「レイマン」として本気で反省すべきです。「キレイゴト」では済まされません。

 教育長は「了承をいただけていない中…」と言っているのですから、当然「了承」されないまま会議が閉じられたことを承知していたのです。

 

 教育委員会は、教育長の「不作為」を問わなくていいのでしょうか。(イデちゃん)