idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

灰になるために生まれてきたのではありません

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蓮は咲くときに音がするって本当でしょうか(マツミナ)

 気になっているサイトがあります。

 「ペットのおうち」

 動物の保護活動をしている個人やNPO、保健所などと、飼いたい人たちが情報交換するサイトです。ここに写真が掲載されている犬や猫たちは、新しい家族を求めています。

 

 https://www.pet-home.jp/dogs/tochigi/pn379412/

 

 ここには犬77,000匹、猫200,000匹、そのほか鳥や魚の情報も掲載されています。我が家には東日本大震災後に福島県南相馬市から迎えた雑種がいるせいか、犬のページばかり見てしまいます。サイトに書かれている保護の経緯からは、日本社会の現実が見えてきます。

 

 「多頭飼育崩壊後にレスキュー」

 その犬は60匹以上の中で暮らしていたため、ご飯も水もろくにもらえず、ガリガリに痩せ、全身は傷だらけ。散歩もさせてもらえなかったようで脚の爪も長く伸びていました。

 

 「かわいいおばあちゃん」

 イングリッシュ・セッターの推定12歳。迷子犬として保健所に収容されていましたが、お迎えがなく殺処分対象になっていたそうです。保護活動をしている方がレスキューし、情報を掲載していました。おばあちゃん犬が、飼い主を振り切って脱走するのでしょうか。

 

 「繁殖場からのレスキュー」

 イタリアン・グレーハウンドの推定10歳以上の老犬で、全盲です。目は真っ白です。産ませるだけ産ませて。ペットショップで並んでいるかわいい子犬ちゃんたちの裏側です。

 

 野犬もたくさんいます。保護される場所は、山口県が突出しているようです。その一つ、山口県周南市のサイトを見ると、野犬による被害が多発し、住民に注意を呼びかけていました。山口県は首相を8人も輩出しているだけに、新幹線の駅は六つ、道路網も整備されています。周囲の自治体に比べてアクセスのしやすさが「捨てやすさ」につながってしまったのでしょうか。

 

 保健所に収容されている子たちには「収容期限」が書かれています。そのうちの1匹の写真に、こんな言葉が書かれていました。

 「灰になるために生まれてきたのではありません」  (マツミナ)