「考える先生」、小学校でも始まる
9月15日から「考える先生」を育てるプロジェクトの第2グループの学校参観が始まりました。2人の学生を引き受けていただく区立小学校にミナさんと挨拶に伺い、初日の様子を「参観」させていただきました。
3時間目、校庭では1年生が運動会で演ずるダンス(表現)の練習が始まりました。少し離れた場所から様子を見ていると「あそこにいますよ」と校長先生が教えてくれました。
指差す方向に目を向けると、小さな子どもたちの向こうにMさんの姿がありました。1年生の補助をしているようです。何やら楽しそうな感じに見えました。
2階の教室に行くとN君が算数の個別指導の手伝いをしていました。児童用の小さな机の前にしゃがみ込み、子どもの目線と同じ高さに顔を合わせて話し込んでいます。声は聞こえてきません。わからないところを教えているのでしょうか。邪魔しないように離れて見てきました。2人は午後行われる校内授業研究会にも参加させてもらうようです。
その日の夜、N君のリフレクションシートが届きました。「視点」、「把握」、「表し方」の三つをキーワードに、気づいたことや考えたことがまとめられていました。
・柔軟な視点の必要性を感じた。視点を固定観念化(ママ)するのではなく「多様なものの見方」を身につけたい。
・校庭もコミュニケーションの場、校庭で行われている児童同士の社会の機微というものを見極められるようになると決めた(ママ)。
「社会の機微」とは子どもたちの間にある微妙な関係のことを言いたいのでしょうか。なんとなく言いたいことはわかるような気がしますが、意味不明な表現ですね。
ま、それはともかく、参観初日は大変刺激的であったようです。見たこと感じたことを大切にして、「固定観念」に囚われず「柔軟な視点」で観察を続けて欲しいと思います。
「考える先生」プロジェクトでは、予め設定した教師モデルに近づけるための働きかけはしません。見方や考え方を教えるつもりもありません。なりたい先生のモデルを自分で作って欲しいからです。2人が何に目を向け、何を学び、何を考え、どのように成長・変化していくか楽しみです。
校長先生、お付き合いよろしくお願いいたします。(イデちゃん)