idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

マッチングアプリで先生募集

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天高く 柿実る 秋(イデちゃん)

 

 「『採用試験のレベルを下げろ。教員採用倍率の低下が止まらない。文科省が公表した調査結果によれば、2019年度教員採用試験の倍率が全国平均で4.2倍、小学校では2.8倍にまで落ち込んだ。少人数学級の増加により教員の需要数は増える一方だ。このままでは教員の必要数が不足する。この際、採用試験を簡単にして誰でも教員になれるようにすべきだ』。こんな記事が新聞に載ったらどうしますか」(2021.6.1「採用試験のレベルを下げろ!?」)

 

 自分で書いておきながら、「こんなこと、あるわけない」と思っていたのですが、何やら怪しくなりましたね。福岡市が2022年から導入するという「公立小中学校などの教員採用で、筆記試験と面接を省く新たな採用方式」が「採用試験を簡単にして誰でも教員になれるようにする」ための呼び水にならなければいいのですが。

 

 一方、文科省は「民間企業に所属しながら、学校現場での勤務を経験する企業と学校等を繋げ、企業で働く社会人等が企業に所属しながら学校に参画する機会を創出する『学校雇用シェアリンク』を創設・運営する」(「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について関係資料)ことを考えているようです。

コロナ禍で利用者が激減し仕事がなくなった航空会社の室内乗務員などを、外国語や接遇指導等の補助教員として学校に派遣したりしているのは、その先取りということなのでしょうか。 

 

 この「学校雇用シェアリンク」の運営は誰がどのように行うのか気になります。業者が請け負って「いつでも、誰でも、会社を辞めないで学校の先生になれます」などと呼びかけ、マッチングアプリを使って募集し、評価・判定はAIが行うなんてことになるかもしれません。

 

 「民間人などを対象とした茨城県教委の校長選考試験で、5人の採用枠に対し、国内外の1400人以上から応募が寄せられている。倍率は280倍超で、応募者数は昨年度の40倍以上。1020代からも応募があるという人気ぶりだ。転職サイトを通して幅広く周知、募集する新たな形が奏功した」(2021929茨城新聞

 

 こんな記事を読むと、その日が来るのも遠くないのではと思っています。(イデちゃん)