idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

人生はやり直せる

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明けない夜はない(イデちゃん)


 「引きこもりからの就職」(2021年11月14日、マツミナ)にうれしくなりました。

 

 「真新しいスーツを着ていたんだよね。きっとこの日のために親御さんが買ったんだろうなって思ったらさ、そのまま帰せないじゃないの」

 なんと粋なはからいでしょう。新調したスーツを着て面接に臨んだ本人ではなく、息子の採用試験のために新しいスーツを着せて送り出した親心を受け止め、「腹を決めた」社長の「神対応」に感動しました。

 

 想像するに、面接でのやり取りはパッとしないものだったのかもしれません。採用しようと思わせる決定的な材料がないまま面接の時間が終わりに近づき、どうしたものかと思案しながら目の前に座っている青年を見つめ直した時、彼のスーツが「真新しい」ことに気づいたのでしょう。その時、社長には青年の後ろに息子の再出発を願う親御さんの顔が見えたのかもしれません。「なんとかしよう」と決断した瞬間の社長は「親の目」で彼を見ていたのではないでしょうか。

 

 ミナさんが指摘するように「いったんコースを外れてしまったら」元に戻るのが難しい社会になってしまったようです。「人生には失敗が付き物」と言われても、失敗したら取り戻せないと思えば、臆病と言われようと慎重になるしかありません。でも、社長のような人もいるし、こういう出会いもあることを知れば勇気も湧いてくるでしょう。

 

 「うちはちゃんと仕事を教えるから」という社長の下で、「社会の中で生きていく自信」をしっかり培ってほしいと願うばかりです。

がんばれ青年、人生はやり直せる。(イデちゃん)