idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

人生をやり直した社長

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どこに立ってるの?(マツミナ)

 

 人生はやり直しができます。いつからでも。イデちゃんに「神対応」と絶賛された社長も「やり直し」をした人です。

 

 社長は起業して10数年間、「神」どころか「人でなし」だったそうです。仕事が終わるまで社員を帰さなかったため、毎月の平均残業時間は、なんと200時間超! 残業代を払っていたことだけが唯一の救い、という過酷な会社でした。本人曰く「仕事できないやつはゴミ」って言い放っていたとか。もちろん社長本人も、自宅に帰るのは月1回でした。

 

 大きな転機が訪れたのは、10年ほど前。1か月ぶりに自宅に帰り、ぼんやりと見ていたテレビ番組でした。

 番組では日本理化学工業株式会社の社長(当時)の障害者雇用取り組みを紹介していました。同社が知的障害者の雇用を始めたのは、1960年。以来、積極的な取り組みを展開し、厚生労働大臣表彰を受けるなど、高い評価を受けていました。雇用された障害者が長く勤めているから、働きやすい職場であることもわかりました。

 理化学工業社長は、インタビューの中で、積極的な障害者雇用をするきっかけは、お坊さんの導きがあったからだと話していたそうです。「人はなぜ働くのでしょうか」と尋ねたのに対し、お坊さんはこう諭してくれたとふりかえっていました。

 「人の幸せとは、人の役に立つこと、人に褒められること、人に必要にされること、人に愛されること。このうち、人に愛されること以外は、仕事でかなえられる」

 

 その番組を見た時の衝撃は今でも忘れられないと、社長はふりかえっていました。

 「オレってなんてダメなんだろう。会社を経営するってことは、幸せを作る機会なんだ。なのに、誰も幸せになっていないじゃないか」。今からでも遅くない。ちゃんとした会社にしようと奮い立ったそうです。

 

 今、社長は「引きこもり」だった彼に何が一番向いているのかつかもうとしてます。できれば長く勤めてほしいと願っているそうです。(マツミナ)