idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

ちょっといい話

 

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ビオラを植えました(イデちゃん)


 「渡る世間に鬼ばかり」なんてドラマが流行ったことがありますが、世の中まんざら捨てたものではありませんね
。「(新入社員に)何が一番向いているのかつかもう」と辛抱強く待っていてくれる社長だっているんだから。そういう出会いを大切にする社会にしたいなあと思いました。今日はちょっといい気分になった話をします。

 

  印鑑登録証明書が必要な用事ができたので市役所に行きました。1階ロビーに各種証明書の自動交付機があったはずだと探したのですが見当たりません。以前設置されていた場所には証明写真の自動撮影ボックスが置かれていました。さて、どこに移されたのだろうと見渡しても、それらしきものはありません。埒が明かないので案内受付に行って尋ねると「自動交付機は昨年廃止されました。発行請求書を書いて窓口にお出しください」と教えてくれました。

 

 記載台に用意された「印鑑登録証明書発行請求書」に記入して窓口に持って行くと「受付順番票と一緒にお願いします」といわれました。「わかりました」とは言ったものの、「順番票はどこでもらうのかな」とうろうろしていると、カウンターの中から青年が出てきて「こちらです」と案内され、交付機のモニター画面に表示された「印鑑証明」の枠を「ここです」と指し示してくれました。

 彼は慣れない窓口で戸惑っていた私の様子を見て、わざわざ席を離れて教えにきてくれたようです。「出来上がりましたら、番号が表示されますのでお受け取りください」と言って自席に戻る青年に「ありがとう」と少し大きな声で言いました。嬉しかったからです。

 

 待っている間にもう一つの用事を思い出しました。かかり付けの医院から「後期高齢者医療限度額適用認定証」という長い名前の書類を、市役所でもらってくるようにいわれていたのです。それも発行してもらおうと思い立ち、市民課のカウンターで「後期高齢者医療なんとかかんとか証明証の発行はどこに行けばいいのですか」と聞いてみました。図々しい年寄りは尋ねる相手を選びません。

 「お客さま、おいくつになられました」「75歳です」

 「それでしたら、こちらにおいでください」と案内されたカウンターには「75歳になられた方」という表示がありました。75歳になると後期高齢者医療を始めとして年金や介護など、手続き更新が必要になることが結構あります。所管する課を横断し、それらをまとめて受け付ける「75歳専用のワンストップインテイク」の窓口でした。

 「年齢、身分を証明するものをお持ちですか」と聞かれ、登録番号が刻印された市民カードを見せると、「わかりました。お待ちください」と言って、すぐに「後期高齢者医療限度額適用認定証」を作ってくれました。年寄りにやさしい窓口です。

 

 帰り際、市民課の前を通る時、先刻の青年を見つけ、もう一度「どうもありがとうございました。おかげさまで用事を済ますことができました」とお礼を言って、いい気分で帰りました。(イデちゃん)