idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

「WEBでご確認ください」と言われても

 

f:id:Question-lab:20211126210640j:plain

まっかだな、まっかだな、紅葉の葉っぱもまっかだな

 

  昨日、新しいPCが届きました。厚さ10cmにも満たない薄い長方形の箱に収められています。早速本体を取り出したのですが「取り扱い説明書」が見当たりません。緩衝材の間にあるのかなと思って探しましたが見つかりません。例の分厚い「取説」が入っていないのです。それらしきCDもありません。

取説がなくてもセットアップできるかなと不安に思いながら電源を入れてみました。すると初期画面が立ち上がり、Wi-Fiネットワークへの接続を求めてきました。

 

――お使いのルータのセキュリティーコードを入力してください――。

 

    コードを入力するとネットワークに繋がり、あとは要求に従って必要な情報を入力するだけでした。「取説」が入っていない理由がわかりました。でも、もし我が家にWi-Fiが設置されていなかったらどうなったでしょう。初めてPCを買った人はどこかに持っていってセットしてもらうのだろうかと他人事ながら心配になりました。

以前「コンピュータの初期設定いたします。インターネットを使えるように設定します」というチラシが郵便受けに入っていたことを思い出しました。「取説」と首っ引きで初期設定したことを思えば飛躍的に簡便化したとはいえ、誰でも簡単にできるわけではありません。面倒な初期設定やネット接続が「商売」になるのもわかる気がしました。

 

 留守宅に溜まった郵便物を整理していて、電力会社から来た「ご契約に関する重要なお知らせ」を見つけました。ひと月ほど前に届いていたようです。

「検針結果のお知らせ方法のペーパーレス化、請求書・振込用紙の有料化について」というタイトルの冊子が同封されており、「当社は、環境保全への取り組みの一環として、紙の消費量の削減を目的に、2022年4月以降、検針結果のお知らせ方法について、ペーパーレス化することといたしました。2022年4月以降は、WEBによりご確認ください。インターネット環境がない等の理由から、引き続き、検針票のお受け取りをご希望される場合は、お申し込みが必要になります」と書かれていました。

気づかずに放置していたらどうなるのでしょうか。

 「2022年4月分より、一部料金メニューにつきまして、請求書の発行手数料100円/月(税込)をご負担いただきます。有料化にともない、発行停止を希望される場合は、専用ダイアルまでご連絡下ください。振込用紙につきましても、発行手数料220円/(税込)をご負担いただきます」とありました。

 連絡せず放置しておくと請求書の発行手数料100円と振込用紙の発行手数料220円を毎月取られることになるところでした。

 デジタル化が進められ「ペーパーレス社会」が標榜されています。でも「WEBによりご確認ください」といわれても、できない人だってたくさんいるはずです。「WEB確認代行します」なんて商売が繁盛するかも知れません。便利で不便な時代になりました。(イデちゃん)