idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

ワクワクしたい

 

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ウッドデッキに防腐剤を塗りました。暑かったです。(イデちゃん)

 開会直前まで迷走した東京オリンピックが始まりました。開会式の「出し物」は担当者が時間をかけて「練りに練った自信作」だったのでしょうが、私には「わかりにくく退屈な時間」でしかありませんでした。この何とも「居心地の悪い」感覚に戸惑うばかりでしたが「時代遅れの固定観念に縛られた閉鎖的な日本の姿勢」という指摘を読んで「これもその一つかな」と少し納得した気分になりました。

 

 電子技術を複雑に組み合わせ、あれやこれやと手の込んだ仕掛けを操っても、快晴の秋空の下で競技場を埋め尽くした観客の大歓声が生み出した興奮と感激を超えることは不可能でした。57年前の開会式は、近年の大会で見られるようになった不自然なほど「凝った仕掛け」はありませんでした。それでも入場行進をする選手たちを見て「ワクワク」したのは「目の前を歩く選手たちがこれから繰り広げる戦い」への期待が大きかったからではないでしょうか。昨夜、あの人工的な光の中で演じられた「出し物」を見てみて「ワクワク」した人はどれほどいたことでしょう。

 

 なんだか身も蓋もない話になってしまいましたが、これは是非試合を見たいと思う新聞記事を見つけました。リオデジャネイロ五輪で金メダルに輝いた柔道の大野将平選手の話です。

 「毎日『負ける姿』を想像して稽古と向き合ってきた。(略)どうすれば勝てるか、ではなく、どうすれば負けるか。練習パートナーに執拗に隙や苦手を突かせ、『心が折れそうで、苦しい瞬間の方が多い』稽古は爽快感とは程遠い。しかし、大野はそれを『防衛的悲観』と呼んで『勝ち続けるために必要なこと』と受け入れる。(略)『圧倒的な柔道』を誓ったリオから『絶対的な強さ』を追い求めてきた柔道が輪郭を帯びている」(7月24日付日本経済新聞

 大野選手の試合は26日です。退屈な「出し物」より、「真剣勝負」です。「絶対的な強さ」に、今から「ワクワク」してきます。