idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

「鬼滅の刃」が学びの扉を開く⁉︎

 

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新聞紙面を飾った「鬼滅の刃」(マツミナ)

  12月4日(金)に、ちょっと珍しい風景に出くわしました。若い人たちが新聞を買うために、朝から駅の売店やコンビニを走り回っていました。SNS上でも「コンビニを回ったのに新聞がない!」と悲鳴が。

 この日は「鬼滅の刃」最終巻の発売日。読売や朝日、毎日、日経、産経の5紙に全面広告が4ページずつ掲載されていたのです。読売は炭治郎やカナヲさん、日経には煉獄さん……といった具合に新聞によって登場人物が違うようです。ファンとなれば、集めたくなりますわ。「質問力を磨く(Class Q)」の学生たちも必死に探していました。その姿を見ながら、何か出会いがあるかもなあとほくそ笑んでいます。

 今年、ひょんなことから経済学部の女子学生の卒論指導をしています。彼女の選んだテーマは「防衛問題」。ある日、ClassQの授業で「日米安保条約」の記事を読んで質問作りをしたことがきっかけでした。全く関心のない分野にもかかわらず、何かが心に引っかかった様子。そこで新聞記事のスクラップをするよう勧めたら、毎日たくさんの記事に目を通し、いつしか防衛白書まで買って読み込むように。「防衛問題は重要だから、多くの人に考えてほしい」と卒論への意欲を燃やしています。

 鬼滅のページを探すために、紙面をめくる。紙面全体を眺め、それほど関心のないニュースも何となく読む。それが妙に気になりだして…。「検索」で「見つける」のとは異なる出会いが誰かの世界を広げてくれるかも、「鬼滅」が学びの扉を開いてくれるといいなあと夢見ています。

 イデちゃん、こういうのは甘いですかね。(マツミナ)