idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

先生の仕事は進路指導です

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ミノムシを見つけた! 絶滅が危惧されている(東京都内で、マツミナ撮影)


 ミナさんから「進路選択という重要な場面に、先生はどれほどの熱量をかけて臨んでいるのでしょうか。そもそも先生たちは、進路指導は熱量をかけるべきものと考えているのでしょうか。それとも、進路指導は先生の仕事ではないのでしょうか」と問われて即答。

「先生の仕事は進路指導です!」

 

 「学校における職業指導は、個人資料、職業・学校情報、啓発的経験および相談を通じて、生徒みずからが将来の進路の選択、計画をし、就職または進学して、さらにその後の生活によりよく適応し、進歩する能力を伸長するように、教師が教育の一環として、組織的、継続的に援助する過程である。」(文部省『職業指導の手引-管理・運営編』昭和30 年

 「進路指導は、生徒の一人ひとりが、自分の将来の生き方への関心を深め、自分の能力・適性等の発見と開発に努め、進路の世界への知見を広くかつ深いものとし、やがて自分の将来への展望を持ち、進路の選択・計画をし、卒業後の生活によりよく適応し、社会的・職業的自己実現を達成していくことに必要な、生徒の自己指導能力の伸長を目指す、教師の計画的、組織的、継続的な指導・ 援助の過程である。」(文部省『進路指導の手引-高等学校ホームルーム担任編』日本進路指導協会 昭和 58 年) 

 「進路指導は, 生徒が自らの生き方を考え、将来に対する目的意識を持ち、自らの意志と責任で進路を選択決定する能力・態度を身に付けることができるよう、指導・援助することある。」(「キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議報告書~児童生徒一人一人の勤労観,職業観を育てるために~」平成16年)

 

進路指導は、卒業時の進路をどう選択するかを含めて、どう生きていくことが望ましいのかといった長期的展望に立って指導・援助する「生き方の指導」ともいえるでしょう。先生という仕事は、進路指導そのものなのです。

 いい先生との出会いが豊かな人生の扉を開いた例をたくさん見てきました。同じくらい反対の例も見ましたが……。

 「千里の馬は常にあれども伯楽は常にはあらず」(イデちゃん)