idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

知性の欠如

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夏到来。ベランダ菜園のミニトマト(イデちゃん)

 梅雨明けと同時に猛烈な暑さになりました。今日はこれまで増え続けていた渋谷や新宿等の人出が減少したとTVが報じています。そりゃそうでしょう。この暑さの中で、外に出る気にはなりません。緊急事態発令より、ずっと効き目がありそうです。夜になっても気温は下がらないようですから、迎賓館とかで「お集まり」なんかしてないで、「お家の中」で静かにしていた方がよろしいかと思いますが。お年寄りも多いことですから。

 

 東京五輪の開会式の音楽を担当するOさんという人物が、25、6年前の学生の頃、酷いいじめをしていたという報道がありました。クラスメートや近隣学校の障害のある生徒をいじめていたことを、自ら雑誌に投稿していたそうです。

 TVのバラエティ番組では「訳知り顔」の面々が「こんなひどいことをするような人にオリンピックの開会式の音楽を任せるのはけしからん」とか、「誰だって昔のことをほじくれば問題と思われることがあるはず」などと、やかましく意見を交わしていました。

 

 本人は事実を認め「深い後悔と責任を感じております」とコメントしています。開会式への関与については「不快な印象を与えてしまうことを心から申し訳なく思います」としているようですが、「それで、どうするの?」と尋ねたいです。まさか「反省したから、もういいでしょ」とでも言いたいのではないでしょうね。

 

 今朝の東京新聞(7月18日付)に、来年4月に行われることになったフランスの大統領選挙に関する記事が載っていました。特派員は「視察中に市民に平手打ちされた現職大統領」か「支持率が下がった対抗勢力の極右政党代表」の「2択しかない閉塞感」の中で、「平手打ちした男がネット上で賞賛される事態になっている」ことに、歴史学者のニコラ・ルブール氏が「知性が欠如した現代を象徴している。大統領選までに社会の空気が好転する要素は見出しづらい」と嘆いていると紹介していました。

 

 「よその国のこと」と笑っているわけにはいきません。国は酒の販売事業者に対し、酒の提供停止に応じない飲食店との取り引きを行わないよう要請しながら、反発の大きさから西村担当大臣は一夜にして撤回しました。誰もが馬鹿げた話だと呆れ返りましたが、菅総理大臣は「私は聞いてない」とほっかむりを決め込み、途中段階の報告を受けた麻生財務大臣は「放っておけ」と知らんぷりしました。その想像力の乏しさと感性の鈍さは今夜お集まりになる方々や「いじめ」のミュージシャンも大して変わりません。「知性が欠如した現代を象徴している」と世界から笑われますよ。(イデちゃん)