贅沢な学びの場
「考える先生」プロジェクトの中間報告会を9月2日に開きました。報告会には、ご協力くださっている自治体の教育長、人事部長、小中学校の校長らが参加しました。イデちゃんは正面から眼光鋭く(?)聞いていましたね。
報告会は、春から3か月間、中学校訪問を続けている学生の発表から始まりました。学生が重視していたのは「生徒を知る」ことだったようです。発表でもそのことを強調していたため、参加者の質問はそこに集中しました。
「知るとはどういうことなの?」「生徒の何を知りたかったの?」
「知るのゴールはどこなの?」
質疑応答は2時間にわたりました。たくさんの質問に答え、時折悔しそうな表情を見せながらも、学生はこんなことを考えていたそうです。
「自分はすごく贅沢な学びの場にいさせてもらっている」
いいところに気づきました。緊急事態宣言下での新学期、教育現場は超多忙です。にもかかわらず、これだけの人が集まるのはなぜか。そこにいた全員がどうしたら「考える先生」を育てられるか真剣に考えているから。だからこそ自分の学びが注目を集めているのだ。自分とここにいる人たちは同じ方向を向いている。そう理解できたようです。
終了後、学生はクリーニングしたばかりのスーツとワイシャツが汗でびっしょりになってしまった、と苦笑していました。
その後に提出してきたリフレクションシートには、熱い決意が書かれていました。
「今日感じたのは悔しさだけでなく、恥ずかしさもあった。これだけすごい人に支援していただいているにもかかわらず、この結果では次から合わせる顔がない。(略)今日の悔しさと恥ずかしさを自分を変えるきっかけにしよう」
支援を真摯に受け止めたことで、学生の新たな成長がきっと始まります。(マツミナ)