idematsu-qのブログ

屋根のない学校をつくろう

「三百六十五歩のマーチ」  

 

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アニメーターに憧れていました。今もアニメは大好き(マツミナ)



 年が明けて最初に口をついて出てきたのは、この歌でした。

 

 ♪幸せは歩いてこない だから歩いて行くんだよ……

 

 『三百六十五歩のマーチ』です。平成時代に生まれた小学生の息子に言わせると「昭和の歌」。敗戦、復興、そして経済大国にのし上がった時代を象徴する歌詞でしょう。「だから平成は疲れちゃったのかも」と息子はみているようです。では、元号が変わって2年目で「ステイホーム」となった令和は、どんな時代になるでしょうか。

 コロナ禍でオンライン授業を余儀なくされた当初こそ、「質問力を磨く(クラスQ)」の学生たちは「誰とも目が合わない」「さびしい」と話していました。ところが最近は「結構ラクかも」。東京都内のある大学が行った学生アンケートによると、多くの学生が「(コロナ後も)このままでいい」と回答していました。電車に乗らなくても、授業が自宅で聞ける。交通費もかからないし、ギリギリまで寝ていられる。大学はコンテンツを配信するサービス産業となりつつあるのでしょうか。1月下旬には秋学期の授業も終わり、海外留学にも旅行にも行けない学生がこのままぼんやり過ごしていたら、どうなるのでしょうか。

 そんな懸念を冲永佳史・帝京大学理事長に話したら、「Class Qで入学前教育をやったらどうでしょう」。春から帝京大学に入学する高校3年生のために、春休み中にClass Qを開講する。学生たちはマンツーマンで高校生をサポートし、新聞の読み方や質問の作り方、チームワークの取り組み方を丁寧に教える――。これはいい、と思わず膝を打ちました。教えることこそ、最高の学習です。自分たちがこれまで学んできたことを俯瞰するいいチャンスになります。高校生にとっても、先輩たちとの距離を縮め、新しい生活への不安を軽減する好機になるはずです。

 学生たちにこの試みを伝えると、「面白そう」と画面の向こうで声を弾ませていました。ちょっと誇らしげな表情も見えました。Class Qを一緒に履修している上智大学の学生も参加します。「楽しそう」「いいなあ」と羨ましそうな声をあげていたので。春休み返上なのに、楽しそうです。

 

 対面かオンラインかわかりませんが、イデちゃんも遊びに来てください。これを読んでくださっている皆さんも、興味がありましたら、声をかけてください。新しい学びの形を、ご一緒に考えませんか。

 

 ♪腕を振って、足を上げてワンツーワンツー

 

 2021年が始まりました。(マツミナ)