「大学」とは「東京大学」のことか?
今日は某省の官僚たちと意見交換をしてきました。文部科学省以外の省です。「大学についての考えを聞きたい」ということでした。
席上では、「素人のにわか勉強で恐縮だけれど」と前置きしたうえで、参加者がそれぞれ問題意識を話してくれました。「大学はもっといろいろできるのでは」「大学のガバナンスが弱い。どうしたら変えていけるか」「どう人材を輩出できるか」「根っこは研究」「国立大学法人化とは何だったのか」……。
「大学について」がテーマでしたが、参加者の頭の中にあるのは国立大学、それも毎年の税金投入額が最上位、800億円超の東京大学あたりのようです。
日本には大学が800近くもあります。大きく分けると国立・公立・私立の三つ。さらに同じ国立大学といっても、成り立ちや規模、分野によって分けられて…。つまり、「大学」と一括りにはできないのです。一括りにしたら意味のある政策には到底ならないと思っています。
そんなやりとりをして、1回目の意見交換会は終了。次回の約束をして引き上げてきました。大学について関心を持ち、外部の人間と語ろうと思う人がいる限りは、霞ヶ関にも希望があります。
中途半端な終わり方ですが、これから糸掛け曼荼羅を仕上げながら、今日のやりとりを反芻します。(マツミナ)。