選挙に行きます
夕方暗くなっても選挙カーが走り回っています。今回の衆議院選挙は期間中に日曜日が一日しかないそうで、昨日はあちこちで「よろしくお願いします」と車の窓から乗り出して手を振る候補者に出会いました。
選挙をテーマにしたテレビ番組で、街頭インタビューで投票に行くかと尋ねられた若者が答えていました。
「自分の1票で政治が変わるとは思えないから、投票に行ってもしょうがない」
「誰に投票したらいいか分からないから行かない」
「野党は批判ばかりで頼りにならない」
「今時の若いものは…」と小言の一つも言いたくなるところでが、彼らの言い分もわかるような気がします。地方選挙に比べて国政選挙は候補者を身近に知る機会があまりありません。選挙ポスターの顔写真でしか見たことがない人に車の中から「よろしくお願いします」と言われたってピンとこないでしょう。
私もこれまで選挙区の候補者に会ったことも話したこともありませんでした。ポストに入っていた選挙ビラに書かれた経歴や実績を読んでも、日頃の生活のなかで実感できるものはほとんどありません。
市長や市議会議員の選挙と国政選挙の違いはリアリティの差のように思います。だから、「自分の1票で政治が変わるとは思えないから、投票に行ってもしょうがない」と思ったり「誰に投票したらいいか分からない」と思ったりするのもわかるような気がします。
最近はAIを駆使して様々な角度から投票行動を分析し、当選の可能性を細かく予想することができるようになりました。戦う前から勝負がついているような選挙では投票に行く気もなくなるという声も聞かれます。期日前投票の聞き取りや出口調査などで当落の予想をしていますが、開票1%で当選確実の印がつく選挙なんて興醒めの極みです。
ぐずぐずと繰り言を書き連ねてきましたが、それでもやはり選挙には行かなければ話が始まりません。1票がなければ2票に繋がらないのですから。日曜日、選挙に行きます。行きましょう。(イデちゃん)